オノマトペ

暮れ頃。青いまま落ちた空の色。黒が混ざっている。自転車で河川敷に土手の上を走っていると、雨が降ってきた。立ち漕ぎで駆けていると、学ランに雨が当たって、ポツポツ音がした。自転車の灯りが雨に当たって、キラキラ光った。その刹那的に移ろいでいく光の模様が、体の全部を照らしてくれた。ポツポツ、キラキラと、その音色とはとても言えない当然の擬音が、ただただ心地よかった。

 

あいつは今どうしてるだろうか。さっき別れたあいつは今日、とことん運がなかった。