摂理

大切なものを何度も見失ってさ

それに気付かず歩き疲れまた嘆く

生き方がどうしようもなくなってきた頃

しょうがなかったと自分の醜さを吐き捨てては

もうドロドロに溶けた飴玉を舐めていく

 

気にしないって嘘ついた後に

気になってこじ開けた包装紙

きっとまだ俺はあの頃のまま

何も変わらず呑み込まれてく

馬鹿みたいな普通に騙されて

疑問も抱かず呑み込まれてく

 

 

変わっていくことが変わらないこと

そんな言い訳もう聞き飽きた

上も下の右も左も無いまま

何故か放せない大切なものを

ずっと握りしめてる

あの頃の俺みたいに

 

 

そんな歌を歌えばきっと

もう何にも俺を止められないと

青臭いガキのまま俺は

何も変わらず呑み込まれてく

気付かないまま呑み込まれてく

落ちていきながら形を変える

重力に逆らって魂が飛んでく

身体が弾けて粉々になる

もうそこには何にも無くなる

また同じ様に俺は

何も変わらず呑み込まれてく

 

大切なものを何度も見失ってさ

それでもまた歩いて行く俺は

そんなに変わり者じゃないらしい

大切なものを何度も見失っても

俺はまた同じ様に

包装紙を開け始めるのだろう

 

大切なものを何度も見失ってさ