2018-05-12 儀式 季節が移っていく 歯止めの効かないまま 袖が落ちて行く なんとなくのまま 其れは皐月の夕方 掻きむしった傷跡 見えるより前に 赤くなっていた 街が青に沈んでいく 冷める気配は無い 等々耐えきれずに 水を飲んでは溜息を吐く 午後の洗面所 頬で水滴が踊り落ちる 眼だけが開いている 眼だけが開いている 明日への蟠り 劈く飛行機の音 僕はとても 耐えきれない 夜は長い